甲斐絹座

江戸時代以降、”粋”の代名詞として文学に描かれてきた甲斐の絹織物

甲斐絹のネクタイ

類稀な光沢と奥行きのある色味が特別な日の装いを彩る甲斐絹のネクタイ

甲斐絹の座布団

人の集いの場面に別格の品格をもたらす粋で美しい和座布団

甲斐絹の傘

絹地を仕立てる最上級の日本傘。雨に濡れてさらに輝きを増す

甲斐絹のストール

江戸の粋を担った美しい裏地を継承する薄くて軽いシルクストール
甲斐絹座の4人
「甲斐絹」を復活させた4人の職人たち

時代の波にもまれて姿を消してしまった県産絹織物「甲斐絹」を復活させるべく立ち上がったのは傘、座布団、ストール、ネクタイと専門分野が違う4人の職人たち。 もともと丁寧な手作業でしか織り上げられなかった甲斐絹を厚手高密度から薄手まで様々な技術と経験を持ち寄り、最新織機の技術を組み合わせられたことで、見事に現代へと復活させました。 “座”の名前に相応しく、精錬、織り、製品化、さらに市場作りまで含めて甲斐絹の伝統を広める活動をしています。
江戸の粋な裏地は、今後も多彩な商品となっていきます。

株式会社 甲斐絹座
info@kaikiza.com
甲斐絹座を構成する4社
前田源商店
服地・オーガニックコットン製品
山梨県富士吉田市下吉田2-25-24
田辺織物
座布団生地 金襴座布団生地
山梨県富士吉田市富士見4丁目6-45
槙田商店
傘地・傘・服地・ストール
山梨県南都留郡西桂町小沼1717
山崎織物
ネクタイ地・ネクタイ
山梨県都留郡西桂町小沼1697
甲斐絹の取り組みとこれから

伝統柄と技法の復刻からスタートした甲斐絹はhengenというブランド名で木のカプセルに入ったストールとなり、MOMAのデザインショップに選ばれるなど、話題を呼びました。近年ではcilk projectとして若手ファッションデザイナーとのコラボレーションで素材の美しさを再認識できるファッションの提案を行い、そうした活動が評価され、「羽ばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定されています。
県産絹織物の復興と拡大を目指して、次々と他分野とともに作っていくことを甲斐絹座はこれからも進めていきます。

甲斐絹の歴史

kaikiza fuji

奢侈禁止令によって派手な装いが禁じられていた江戸時代、表地を地味に裏は美しい色柄のものを楽しむ裕福な町人たちに重宝され、以降、明治時代には夏目漱石の文学において薄暗い夜の乏しき光線をキラキラと反射する鼠の羽織裏として、大正後期から昭和初期に活躍した金子みすずの詩集では小さな子供たちにとって集めたい宝物として甲斐絹は常に粋な人々の装いと共にあり、世代を超えた憧れ、
それが甲斐絹。

江戸から続く甲斐絹の柄
0.5%を守る。
県産絹にこだわる理由。

山梨富士北麓地域が絹織物産地として発展するとともに、県内各地で養蚕が行われていました。しかし、化学繊維の普及によって県産絹糸による絹織物は姿を消してしまいましたが、職人が受け継いできた伝統の心と技を後世に伝えようと立ち上がったのが「甲斐絹座」です。 このプロジェクトを始めるにあたり、最もこだわったのは今ではわずか0.5%ととても稀少な純県産絹であること。養蚕、絹業の伝統を守り、美しい技術と文化を伝えていきます。